マツダのスズキアルトワークスのターボエンジンF6Aをミッドシップ搭載した軽自動車「AZ-1」、ドアがポップアップで開くガルウィング式でドライブポジションがガルウィングを開くと手で地面を触る事が出来る程のスーパーローポジションを持ち、ロック・トゥ・ロックのステアリング仕様で2.2回転の設定でものすごいスポーティーなハンドリングを楽しめる車です。
エンジンの供給元であるスズキへのOEM提供があり、スズキからも「キャラ」と言うブランドで販売されていました。エクステリアは殆ど同じだがボンネットに「S」のロゴが装着されているので見分けはつけやすい。
発売時期は1992年10月から1995年に生産終了、当時は珍しいエクステリアを持つので何度か直接見たことはあります。2015年に入りクラッシックカー(まだクラッシックカートは言えないが)市場でとても高値で取引されているそうです。
本当に独特のデザインを持ち全高が極めて低くミッドシップなのにフロントボンネットにエアーインテークが取り付けられています。ボンネットにはスペアタイヤしかなく(インタークーラーは無い)エンジンルームへ冷えたエアーを送る仕組みなのでしょうかとても気になります。
窓は見えている小さなポリカーボネートフロントサイドウインドウの様な場所しか無くエアコンが無いと夏場は乗れない。
ボンネットにはラゲッジスペースは皆無でスペアタイヤが装着されています。エアーインテークはダミーでは無くて車内に取り込むホールがあります。
リアのエンジンルームです。バッテリーはリア置きタイプ。ストラットタワーバーはオプションなので取り付けてある車とそうでない車があります。
今更ガルウィングで感動はないと思うのですが、全高が低いので必然的にガルウィングとなったのでしょうかとこの低いシルエットを見て思いました。それよりもシートポジションがサイドシルよりも低いのにびっくりすると思います。
以前にNSXを運転させて頂いた事があるのですが、そのとき「シートポジション低いな~」と感動していたのですが、それにもましてAZ-1のシートポジションの方が低い。
ラゲッジスペースが全く無い代わりに、座席の後ろに本の少し空間が設けられています。踊りたのが5MTのシフトです、これはかなりのショートストロークです。
運転席周りは至ってシンプル。視界も良さそうですしローポジションなのでステアリングが膝に当たると言うことも無さそうです。
インパネはホワイトカラーを採用、真ん中にタコメーターでさすがスズキのエンジン9千回転からレッドゾーンとぶん回すタイプのエンジンを搭載します。軽自動車なので速度リミッターは140km/hです。右側の小さなメーターは燃料計と水温計です。
マツダ AZ-1 主要諸元表
- 全長x全幅x全高 3295×1395×1150(mm)
- ホイールベース 2235mm
- ドア数 2
- 定員 2名
- ハンドル 右
- 最小半径 4.7m
- 重量 720kg
- エンジン スズキ製F6A型
- 直列3気筒DOHCターボエンジン
- 総排気量 657cc
- 最高出力 57kW(64ps)/6500回転
- 最大トルク 85.3Nm(8.7kg.m)/4000回転
- 駆動方式 MR
- トランスミッション 5MT
- 10・15モード燃費 18.4km/L
- 使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
- サスペンションフロント ストラット式
- サスペンションリア ストラット式
- ブレーキ フロント/リア共 ディスク
- タイヤサイズ 155/65R13 73H