車両自体高額なのと巨大なパワーと超ライトウェイトでそれなりのドライブテクニックが無いと乗れない超有名超高級スポーツカーフェラーリーの2014年ラインナップを見てまいりたいと思います。 何故またフェラーリーの記事を書くのかと言うと、昭和生まれの私としてはお恥ずかし限りですがランボルギーニを見ると「あ、カウンタックだ」とポソッと言ってしまう状況で、車は好きだけど車種の細かいところさっぱりわからず勉強中であります。そんななかフェラーリーも大好きなのですがどのモデルがあってどのような名前なのかすらさっぱりわからないのでフェラーリー日本公式サイトよりピックアップしてまいりたいと思います。 モデル別に公式サイト個別リンクを貼り付けています。実際のエンジンサウンド等も視聴出来ます。 補足事項、直近のフェラーリはすべてアルミで構成されているので基本的にライトウェイトです。
California T
カリフォルニアTモデル。3.8リッターV8エンジンで4シーターコンバーチブルモデル。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4570×1910×1322mm
- ホイールベース 2670mm
- トレッド幅フロント 1630mm
- トレッド幅リア 1605mm
- 乾燥重量(車体のみの重量) 1625kg
- 総車両重量 1730kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 後輪駆動
- エンジン形式 90 度V8直噴エンジン
- ツインスクロールターボ
- 内径 x 行程(mm) 86.5 x 82
- 総排気量 3855cc
- 最高出力 412 kW (約559馬力) /7500 rpm
- 最大トルク 755 Nm (77 kgm) /4750 rpm
- タンク容量 78L
- トランスミッション F1、デュアルクラッチ7速 + リバース
- 重量配分 フロント:リア 47:53
- 最高速度 316km/h
- 0-100km加速時間 3.6秒
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン
- サスペンションリア マルチリンク
- トラクションコントロール F1 TRACシステム統合CST(安定性とトラクションの制御)
- カーボンセラミックブレーキ フロント径 390x34mm リア径 360x32mm
- タイヤサイズフロント 245/40 ZR19
- タイヤサイズリア 285/40 ZR19
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料10.5L
コンバーチブルですがトップのカバーは布では無く通常のアルミトップとなります。
フロントスポーツエアロとフェンダーはテスタロッサ250のフォルムから取り入れられたそうです。ヘッドライト仕様などはWEBカタログに公開はなかったもののプロジェクターヘッドライトの上はLEDイルミネーションライトです。
運転席です。小さめのハンドルにはパドルシフトがありその他車の挙動を好みの状態にチョイス出来るECU操作系スイッチが多数並びます。
インパネレイアウトは二眼レイアウトでしょうか?左側は車の状態を示す液晶モニターで真ん中に8000回転からレッドゾーンのタコメーターで10000回転までメモリが切られています。右側はスピードメーターです。
ダッシュボード真ん中にあるこの小さなメーターはターボセンサーでブースト計ではない様子。ターボの割合をパーセンテージで示す計器類。
一応4人乗りなのですが後部座席も意外とスペースがあって4人乗せて十二分にロングツーリングも出来る様子。
ただ後部座席の背もたれが垂直気味なので、狭くはないけど姿勢的には辛いかも知れません。
後部座席は6:4分割では無いのですが背もたれを倒すことが出来、ご覧の用にやや長いゴルフバックなども載せられるようになっています。
後部座席の背もたれを倒した状態の写真です。
458 Speciale / Speciale A
458スペチアーレ / Speciale A(コンバーチブル)。これはもうスポーツカーと言うよりもプロトタイプのレーシングマシーンと言っても過言ではないのでは無いでしょうか。4.5リッターV8エンジン(NA)で最高出力が605馬力/9000回転です。この数字を見るだけで恐ろしくてもし乗っても良いよと言われてもちょっと乗れないですよね。
こちらが"Speciale A"コンバーチブルモデルです。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4571×1951×1203mm Speciale Aは1024mm
- ホイールベース 2650mm
- トレッド幅フロント 1679mm
- トレッド幅リア 1632mm
- 乾燥重量 1290kg Speciale Aは1340kg
- 装備重量 1395kg Speciale Aは1445kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 後輪駆動
- エンジン形式 90 度V8ミッドシップエンジン(NA、ダイレクトイグニッション-ドライサンプ)
- 内径 x 行程(mm) 94 x 81
- 総排気量 4497cc
- 最高出力 605CV(605馬力)/9000rpm
- 最大トルク 540 Nm(約55kg.m)/6000 rpm
- タンク容量 86L
- トランスミッション F1、デュアルクラッチ7速
- 重量配分 フロント:リア 42:58
- 最高速度 325km/h以上
- 0-100km加速時間 3.0秒
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン
- サスペンションリア マルチリンク
- トラクションコントロール F1 TRAC
- カーボンセラミック(CCM3)ブレーキ フロント 398x223x36 mm
- カーボンセラミック(CCM3)ブレーキ リア 360x233x32 mm
- タイヤサイズフロント 245/35 ZR20 9.0J
- タイヤサイズリア 305/30 ZR 20 11.0J
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料11.8L
フロントグリルのデザインも圧巻なのですがテールフォルムも素晴らしいとしか、嫌味のないとても華麗なテールフォルムでかっこいいと言うよりもとても綺麗だと思わせるフォルムをしています。
エンジンはミッドシップでエンジンルームはグラストップでV8エンジンがむき出し丸見えフォルムになります。
運転席です。ど真ん中のタコメータですが9000回転からのレッドゾーンが眩しいです。ここまで回すとどんな加速力を魅せてくれるのか想像が出来ない。
スペチアーレのキャビンです。ガチガチのフルバケットではなく乗り降りしゃすそうなバケットシートですよね。スパルコのフルバケット入れてる方の車を乗せて貰ったことがあるのですが乗り降りがとても辛かったです。シートベルトは四点式。フェラーリーなので日本でも四点式はOKと言うことなのでしょうか。フェラーリーなので三点式だとださいので私もこれで良いと思います。
Speciale Aの写真です。まさしくスーパーカーにふさわしいフォルムをしています。
F12berlinetta
F12ベルリネッタ、6.2リッターV12エンジン搭載の公道を走行できる地上最強モデル。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4618×1942×1273mm
- ホイールベース 2720mm
- トレッド幅フロント 1665mm
- トレッド幅リア 1618mm
- 乾燥重量(車体のみの重量) 1525kg
- 総重量 1630kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 後輪駆動
- エンジン形式 65° V型12気筒(NA)
- 内径 x 行程(mm) 94.0 x 75.2
- 総排気量 6262cc
- 圧縮比 13.5:1
- 最高出力 545kW(740馬力)/8250rpm
- 最大トルク 690 Nm(約73kg.m)/6000 rpm
- タンク容量 92L
- トランスミッション F1、デュアルクラッチ7速
- 重量配分 フロント:リア 46:54
- 最高速度 340km/h以上
- 0-100km加速時間 3.1秒
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン
- サスペンションリア マルチリンク
- トラクションコントロール F1 TRAC
- カーボンセラミック(CCM3)ブレーキ フロント 398x223x38 mm
- カーボンセラミック(CCM3)ブレーキ リア 360x233x32 mm
- タイヤサイズフロント 255/35 ZR 20 9.5J
- タイヤサイズリア 315/35 ZR 20 11.5J
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料15.0L
FF
フェラーリーフォー、フェラーリーとしては珍しいと思うのですが4WD駆動方式を採用し3ドアワゴンスタイルを採用します。しかし!これはただのワゴンではありません、6.2リッターV12エンジンで660馬力を持ち最高速度はなんと時速335kmもだせるモンスタースポーツワゴンなのです。定員も4名と広いトランク容量を持つのでもっとも実用性の高いフェラーリーモデルとなると言えます。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4970×1953×1379mm
- ホイールベース 2990mm
- トレッド幅フロント 1676mm
- トレッド幅リア 1660mm
- 乾燥重量(車体のみの重量) 1790kg
- 総合重量 1880kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 4輪駆動(4RM)
- エンジン形式 65° V型12気筒(NA)
- 内径 x 行程(mm) 94 mm x 75.2 mm
- 総排気量 6262cc
- 最高出力 486kW(660馬力)/8000rpm
- 最大トルク 683 Nm(約69.6kg.m)/6000 rpm
- 圧縮比 12.3:1
- タンク容量 91L
- トランスミッション F1 /7 速デュアルクラッチ
- 最高速度 335km/h以上
- 0-100km加速時間 3.7秒
- サスペンションフロントリア共 ダブルウィッシュボーン
- トラクションコントロール F1 TRAC
- ブレーキ フロント 398 mm x 38 mm
- ブレーキ リア 360 mm x 32 mm
- 時速100kmから停車までに必要な制動距離 35m
- タイヤサイズフロント 245/35 ZR 20 8.5 J x 20
- タイヤサイズリア 295/35 ZR 20 10.5 J x 20
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料15.4L
ワゴンと言うスポーツらしくない感じもするのですが、実用性を兼ねている所がすごいかっこいいと思います。
テールデザインです。フロントマウントエンジンですが、458を思わせるグラストップエンジンルームのようなテールエンドフォルムです。跳ね馬エンブレムが眩しい。
フロントマウントのV12エンジンです。さり気なく660馬力だったりします。
運転席はF1チックなD型ステアリングを採用するものの458シリーズのようなシフトアップLEDインジケータはありません。
後部座席です。3ドアですがとてもゆったりした後部座席でしかもバケットタイプです。後ろの人もがっつりホールドしてくれるのはありがたいですが家族を乗せてそこまでスピード(時速300km)を出す必要もなさそう?
流石にワゴンと言うことでトランクには荷物をたっぷり乗せられます。
後部座席は6:4分割シートの用に倒すことが出来ます。大きくて長い荷物も乗せられますよね。私はインプレッサに食べ物だけは載せたくないのですが(匂いが移るので)、フェラーリーオーナー的には食べ物を車内に乗せるのには抵抗はあるのか無いのか気になるところです。
458 Spider
458スパイダー、2シーター4.5リッターV8エンジン搭載のコンバーチブルモデル。この車も約一万回転近くまで回るエンジンを搭載し最大出力は570馬力/9000回転となります。一応9000回転リミッターとなる様子。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4572×1937×1211mm
- ホイールベース 2650mm
- トレッド幅フロント 1672mm
- トレッド幅リア 1606mm
- 乾燥重量 1430kg
- 総重量 1535kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 後輪駆動
- エンジン形式 90 度V8ミッドシップエンジン(NA、ダイレクトイグニッション-ドライサンプ)
- 内径 x 行程(mm) 94 x 81
- 総排気量 4497cc
- 最高出力 570CV(570馬力)/9000rpm
- 最大トルク 540 Nm(約55kg.m)/6000 rpm
- タンク容量 86L
- トランスミッション F1、デュアルクラッチ7速
- 重量配分 フロント:リア 42:58
- 最高速度 320km/h
- 0-100km加速時間 3.4秒
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン
- サスペンションリア マルチリンク
- トラクションコントロール F1 TRAC
- ブレーキ フロント 398 x 223 x 36 mm (isoF142)
- ブレーキ リア 360 x 233 x 32 mm (isoF142)
- 時速100kmからの停車までの制動距離 32.8m
- 時速200kmからの停車までの制動距離 128.5m
- タイヤサイズフロント 235/35 20 x 8.5J
- タイヤサイズリア 295/35 20 x 10.5J
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料11.8L
スペチアーレと同じエンジンだと思うのですがECUチューニングが若干控えめで最大出力がスペチアーレ605馬力に対してこちらは570馬力に抑えられています。トルクは同じです。
フェラーリー458シリーズのステアリングで気になっていたこのステアリング内装LEDはやっぱりシフトアップタイミングを知らせるインジケーターだったのですね。みんカラのカーボン祭り!!! 458スパイダー内装編の記事に説明がありました。このシフトアップインジケーターは重要ですよね特に高回転領域ではとても重宝します。私はデフィーのレーサーゲージで代替してます。
シートを見て頂くとスペチアーレとのコンセプトの違いがよくわかると思います。スペチアーレは四点式でレーサー丸出し感があるのですが、控えめと言っては変ですがこちらはセミバケットタイプのシートで三点式シートベルトを採用します。ただ9000回転まで回って570馬力もある車で控えめっていうのも変ですよね。
テール三本だしマフラーがとても気になりますV型エンジンなのですっごい独特のマフラーサウンドがすると思います。
458 italia
458イタリア、位置づけ的にはフェラーリースタンダードモデルとなります。スペックや内装インパネ類はスパイダーと同じでコンバーチブルではない部分車重と車高が若干異なります。車重は乾燥重量1380kg、車高がトップカバーがあるためたったの2mmだけ1213mmと少し高くなります。コンバーチブルだとシャーシ部分への補強パーツが増えるのでこちらのイタリアグレードよりも車重が若干重くなると言う形です。最高速と加速力やフロントとテールフォルムもスパイダーと同じです。
スパイダーと外観で異なる部分はミッドシップエンジンルームがグラストップになっていてV8エンジンがそのまま見られると言うフォルムになっています。
LaFerrari
最後に紹介するのがラ・フェラーリー、これは一部のセレブな方しか買うことが出来ない499台のみ生産販売されたモデルです。実はハイブリッドシステムを採用するスーパーカーなのですが環境配慮と言うよりもウルトラスーパーカーを目指す為のハイブリッド化の様子で6.2リッターV12エンジン搭載で800馬力もあり、最高速度はなんと350km以上出ると言うことです。ほとんどフォーミュラーカーの領域です。なんと時速300kmまで到達するのにたったの15秒だと言うことです。これは乗るよりも見ているだけで満足できるとても美しくもありかっこ良くもある車でしょうか?もしこの車を見る事が出来たら何かラッキーな事があるかもしれません。とりあえず15秒で300km出る車なので少なくとも日本の一般道路で乗れる代物では無いかもです。
- 車両サイズ(全長×全幅×全高) 4702×1992×1116mm
- ホイールベース 2650mm
- トレッド幅フロント 1672mm
- トレッド幅リア 1606mm
- 乾燥重量 1430kg
- 総重量 1535kg
- ハンドル 左
- 駆動方式 後輪駆動
- エンジン形式 65° V 型12 気筒
- 内径 x 行程(mm) 94 x 75.2
- 総排気量 6262cc
- 最高出力 800CV(800馬力)/9000rpm
- 最大トルク 700 Nm(約71.3kg.m)/6750 rpm
- 圧縮比 13.5:1
- タンク容量 86L
- モーター出力 163馬力
- HY-KERS出力合計 963馬力
- トランスミッション F1、デュアルクラッチ7速
- 重量配分 フロント:リア 41:59
- 最高速度 350km/h以上
- 0-100km加速時間 3秒未満
- 0-200km加速時間 わずか7秒未満
- 0-300km加速時間 わずか15秒
- サスペンションフロント ダブルウィッシュボーン
- サスペンションリア マルチリンク
- トラクションコントロール EF1 TRAC
- ブレーキ フロント ブレンボカーボンセラミック 398 x 223 x 36 mm
- ブレーキ リア ブレンボカーボンセラミック 380 x 253 x 34 mm
- 時速100kmからの停車までの制動距離 32.8m
- 時速200kmからの停車までの制動距離 128.5m
- タイヤサイズフロント 265/30 19
- タイヤサイズリア 345/30 20
- 燃費目安 100km走行距離に必要な燃料11.8L
横から見たらブレンボのカーボンディスクがよく目立ちます。カーボンなので熱ダレ等のフェード現象でブレーキが効かなくなる事を防止。キャリパーはもちろん6ポッド対向でしょうねそうじゃないと300kmもの速度が出ている時に止められないです。フェラーリ 458 スペチアーレ Aのbremboのキャリパーはエクストレーマと言うキャリパーで写真を見ると6ポッド対向でした。流石にラ・フェラーリーのブレーキの情報はなかったもののカーボンセラミックディスクはカリフォルニアと458イタリアにも採用されているそうです。bremboカーボンセラミックを参照するとフロント6ポッド対向でリアは4ポッド対向共通のキャリパーを採用します。
フロントグリルデザインです。これは公道を走るための車ではないですよねフロントのアンダースポイラーと道路との隙間が数センチしかないのでちょっとした段差もぶつかってしまいます。
このモデルのみガルウィングです。
フェラーリー2014のライナップの感想
いや~、一生乗れる事は無いと思いますが、もしも宝くじ一等があたったら一生に一度のチャンスと言うことで買ってみます。もし2014で乗りたいとするならばやっぱりスペチアーレですね。V8エンジン605馬力と言うハイパワーで車重はやずか1.4t未満とライトウェイトです。四点式シートベルト標準なので体をガシっと固定出来るのでドライブポジションもずれることはなく思いっきりドライブを楽しめそうです。この車ならヒルクライムとダウンヒル最強を目指すことも出来るかもしれないのですが605馬力/9000回転をコントロール出来るのかどうかですよね。怖いけどオーナーになってみたい一台の一つではあります。恐らく一生無理だと思いますが。(^^ゞ