ハイオクとレギュラーガソリン高騰の影響でディーゼルエンジン搭載車両を検索で探している方が増えています。そんな方に購入候補に入れていただきたいのがディーゼルエンジンを搭載したMINI CROSSOVERが登場しましたのでご参考までに。
その前に、ハイオクとレギュラーと軽油の違いって何?
簡単に言うとハイオクは添加物を加えられた高オクタン価のガソリンでエンジン燃焼室で爆発する発火点が高い事が特徴です、発火点が高いと言うことはシリンダー内で燃料を高圧で圧縮でき高い運動エネルギーを得ることが出来るので高回転型のエンジンや高出力型のエンジンに適用される事が多い。レギュラーガソリンは添加物無しの普通のガソリンで発火点がハイオクに比べて低いと言うことになります。
軽油、ディーゼルエンジンに使う燃料です。軽油は発火点が低いので点火プラグでは無く高圧軽油燃料をシリンダー内に噴射して発火させてエンジンを動かす仕組みを持ちます。なので余り圧縮率を高くすることが出来ず馬力もガソリンエンジン程高く得ることが出来ない。発火点が低いと言うことはエンジンストールしにくく粘りが出るので沢山の荷物を乗せたり重たいものを運ぶのに最適なパフォーマンスを発揮してくれます。圧縮率を上げられないディーゼルは低回転型で粘りのトルクを持つエンジン特性と言えます。
MINI Crossover ディーゼルの種類
グレード | D Crossover | D Crossover ALL4 | SD Crossover | |||
車両価格(8%消費税込み) | 341万円 | 362万円 | 387万円 | |||
重量 | 1410kg | 1480kg | 1420kg | |||
車両サイズ(全長×全幅×全高) | 4105×1790×1550mm | |||||
ホイールベース | 2595mm | |||||
トレッド幅 フロント / リア | 1535mm / 1560mm | |||||
定員 | 5名 | |||||
ドア数 | 5ドア | |||||
シフトタイプ(全てAT免許で運転可能) | 6速AT | |||||
駆動方式 | FF | 4WD | FF | |||
エンジン型式 | 直列4気筒DOHC 2.0リッター 直噴可変ジオメトリーターボディーゼル | |||||
最大出力 | 112馬力/4000回転 | 143馬力/4000回転 | ||||
最大トルク | 270Nm/1500-25000回転 | 305Nm/1750-2700回転 | ||||
JC08モード燃費リッター辺り後続距離 | 16.3km | 15.6km | 16.6km | |||
ホイールサイズ | 6.5J x 16 | 7J x 17 | ||||
タイヤサイズ | 205/60 R16 | 205/55R17 | ||||
燃料タンク容量 | 47L |
ミニ・クーパーSUV外観
これはグレード"SD Crossover JUNGLE GREENカラーリング"のフロントグリル周りのフォルムです。フロントのエアーインテークが大型で黒くカラーリングされたメッシュタイプのものを採用しフロントバンパーの下にはアンダーガードとアンダースポイラーが装着されています。フォグランプ標準。
サイドから見た写真です。サイドステップにアンダーガードが装着されます。ホイールはSDグレード専用で黒いアルミホイールにスポークデザインのものが装着されます。
SDグレードのテールフォルムです。リアバンパーアンダーガードが装着されマフラーは二本出しマフラーエンドはクロームメッキデザインが採用されます。小さいですがよく似合うテールスポイラーデザイン。SUVなのでタイヤハウスに大きく隙間が出来るのですがド派手なオーバーフェンダーで違和感が無くすごくスタイリッシュです。
"D Crossover"(ALL4、四駆グレード含む)のフロントフォルムは若干異なります。フロントグリルにはフィンタイプのガードが入ります。フロントとサイドとリアアンダーガードは同じく装着され後はホイールがSDグレードと異なりシルバー色のスポークタイプのアルミホイールが標準装着となります。
内装
シックな黒ベースの内装で落ち着いたスポーティーな印象を持つ内装をしています。インパネ周りが変わっていてステアリング下にあるメーターはタコメーターです。右側にある大きな液晶パネルの周りがスピードメーターで液晶はオプションのMINIConnectedを装着することでナビゲーションやスマホ連動インフォメーションコントローラとなります。右側の写真はオートマチックのシフトノブです。MTタイプデザインを採用してスポーティー感がたっぷり楽しめます。
これがスピードメーターターとMINIConnectedの写真です。
上記スピードメーターの下にフルオートエアコンのコントロールユニットが装備されます。
運転席イメージ。写真は左ハンドルですが日本だとBMWと同じで英国仕様の右ハンドルで販売されるはずです。この辺の情報WEBカタログに記載なかったので不確かで申し訳無いです。
後部座席。MINIと言う名前とは異なり後部座席は結構広いです。
トランクルームもハッジバックスタイルなのでかなり広い。
後部座席は6:4分割シートを採用し後部座席を倒すとさらに大きな荷物を載せる事が出来ます。
ドライバーアシストサービス
自動ブレーキ等はありませんが、車の姿勢制御を自動的に補正してくれるドライバーサポートシステムが幾つか標準装備されます。まず一つ目はASC+Tを実装しFF特有のフロントスリップをしないようにするトラクションコントロール機能を持ちます。なのでアクセルをガバっと踏んでしまってフロントスリップを引き起こし車のコントロールを失う事故を防止します。
2つ目はブレーキシステムです。ABSアンチロックブレーキはもちろんブレーキの制動力を四輪適切に分配してくれるCBCにより安全に車を減速する機能を持ちます。後はブレーキアシストサービスで最大制動力を発揮する事が可能です。
3つ目はDSCです。コーナー進入時のアンダーステアやコーナーリング中のオーバーステアを防止して適切なコーナーのラインに乗せてくれる安全装置が標準装備されます。車の制御が悪化しそうになると自動的に所定の4輪何れかに制動機能が働き車を安定化してくれるサービスです。
最後にディーゼルエンジンに付いて
まずディーゼルは早いのか遅いのか?昔エスティマのディーゼルターボ(2200ccディーゼルターボ)やマツダのボンゴディーゼルや日産のキャラバンディーゼルを乗っていた事がありますが、はっきり言って遅いです。BMWの直四DOHCツインカムディーゼルターボが圧倒的すごいとしても高速道路などでは不満が残るかもしれません。理由はガソリンエンジンの様に高回転の伸びが無いから。
次に地方自治体によって条例別ディーゼル車両の排ガス規制があり余り中長期ディーゼル車の運行が出来ない等のリスクも有ります。いすゞ公式日本におけるディーゼル車の排ガス規制。個人的には特に5大都市圏だといつまた規制されるかもしれないと思うと怖くて買えない。
ディーゼルを選ぶメリットとしては、エンジンに粘りがあるので本来はATではなくてMTの練習に最適と言う側面を持ちます。後は高いギア比のままで走れるので高速道路などでは燃費を伸ばすことが出来る側面を持ちますがATだと実感出来ない。本当のところはMT+ディーゼルの方が有り難みを体感できると思います。燃料コストはレギュラーガソリンよりも安いことは安いのですが、昔みたいに軽油リッター80円時代なら買ってもお得感高いですしかし現在ではレギュラーよりも10円前後安いだけだとメリット的にはどうなのかは疑問が残ります。