トヨタ VOXY 80系 2.0Lガソリン車 試乗レビュー
トヨタの人気ミドルクラスミニバン「VOXY」(ノア・エスクァイア姉妹車)を借りて試乗させて頂いたので、廉価グレードである2.0Lガソリン車の気になる点などをレビュー。
大きさの印象
見た目は結構な大きさなのだが、身長180cmの私が横に立つと私の方が背が高い事がわかります。
遠目で見ると外観デザイン性も手伝って大きく見えるのだが近くへ行くとさほど大きな車格とは感じなかった。
乗り込んでみて車の印象は
ドライブポジションが高くやや前のめりで窓が大きいので、初めて運転した時は少しふるい落とされる感じがしました。
ただ、死角が少なくて出庫・入庫はとてもやりやすいなとも思ったのが第一印象です。
大きさ的には然程気にならなかった。
運転してみた感想
高めのドライブポジションは5分ほどすると慣れました、ドライブポジション以外ではまったく不満はありません。
死角が少なくてとても運転しやすく、特にトヨタのドアミラーが優れていて車幅感覚も5分ほど運転すれば掴めました。
エンジンパワーは申し分なし
今回一人で乗車したので7人乗ったらどうかわかりませんが、一人だけの乗車ならかなりパワフルなエンジンだと感じました。
何より加速がよくこれぞトヨタの四発と言う感じで低速トルクがモリモリです。信号待ちからの発進加速ならかなり速いほうだと感じました(7人乗ると辛いかもしれないのですが二人程度なら加速感は落ちないと思います)。
乗り心地
乗り心地は悪いことはありませんが、流石にアルファード程ソフトでしっかりとした足とは言えず一人乗りだと少しだけ跳ねる感じがありました。
恐らく5～7人乗ると丁度いい心地のサスペンションのセッティングだと思われます。
動画は少し道路状況が悪い場所を走行しているシーンです、ガタガタと少し跳ねる様子が見られます。
ブレーキはよく効く
この手の車で一番重要なポイント「ブレーキ」ですが、ブレーキは言うこと無しです。
VOXYのブレーキは踏み始めから良く効くので、最初だけかっくんブレーキになりがちですが慣れれば全く問題なくスムーズなブレーキングが可能です。
動画は信号が赤に変わって割とキューブレーキで停車するシーンです。
窓が大きいので自転車・歩行者の死角が少ない
VOXYの窓は非常に大きくて、最初乗ったとき車から放り出される感じがする程です。
最初だけ違和感はあるが、この大きな窓に慣れるととても運転がしやすくて、特に町中で人と自転車が多い道路では死角が少ないので安全に運転ができる。
車庫入れ
ドアミラーが非常に見やすく車幅感覚が掴みやすいので、バックカメラさえ装着すれば車庫入れは非常に楽に行なえます。
VOXYの悪い点
これと言って悪い点は無いのですが、あえてピックアップするとすれば3点あります。
まず一点目ですが燃費が少し悪いと思いました。燃費を計測したわけではありませんが15km程試乗したらガソリンが半分に(乗る前は半分よりも少し上のメモリ)減ってました。
ハンドルの応答速度が遅い
ハンドルを回してもタイヤの切れる速度が遅い(ハンドルの応答速度が遅い)。
普通のカーブなら問題はありませんが、路地や車庫入れはハンドルを沢山回さないと曲がってくれないと感じました。
慣れれば問題はありませんが、初めてVOXYを運転する時はこの点を注意した方が良いかもしれない。
アイドリングストップからの再始動が少し遅い
私の借りたVOXYにアイドリングストップが装着されているのですが、信号待ちでエンジンが自動停止した後、発進しようとブレーキペダルを離すとエンジンが再スタートするのだが
ほんの少し再スタートが遅いような気がしました。アイドリングストップは無効化にできるので特に問題になる事は無いと思います。
VOXY 室内レビュー
VOXYに乗車して真っ先に思ったのが乗り降りがしやすくルーフトップのクリアランスが十二分にあって窮屈感を全く感じなかった。
特に運転席と2列目がウォークスルー(キャプテンシートなら3列目までウォークスルー)がとても便利で、家族や友達と楽しく長距離ドライブできるなと思いました。
運転席と助手席もフロアスルーなので非常に便利。
天井が高いので窮屈感が無く快適です。
室内の広さ
室内は非常に広いですし、乗車のステップはとても低い位置にあるので乗り降りしやすく大人7人余裕で乗車可能。
3列目シートは2列目シートをスライドしする事で足元のクリアランスを広くする事ができる。
写真は2列目シートを前にスライドさせた状態の3列目のシート。
トランク
トランクは狭いようですが、縦方向に色々詰めるので旅行カバン等でしたら5人分程度なら詰めると思います。
また3列目シートを収納すればママチャリやロードバイクも積載可能な程広い。
トランクの唯一のネックはゲートが高く、背の低い人だと閉めにくい。
