運転テクニック&エピソード

MT車のエンストしやすい条件とエンジン再スタートの対処方法

MT車を購入してもしも「エンスト」してしまったらどうすれば良いのかと言うお悩みをよく伺うのですが、エンストしても恥ずかしくないし焦る必要もありません。落ち着いて対処する事が重要です(気にしなくて良い)。

エンストした時の注意点

必ず速やかに停車。停車できなくなったらパーキングブレーキを使って強制的に停車させます。

エンジンが停止すると油圧式で動作するブレーキやハンドルが異常に重たくなります。近年の自動車は油圧では無く電動パワーステアリングなのでエンストしてもハンドルは重たくならないと思いますが、少し古い自動車はハンドルが激重になる等自動車をコントロールする事が難しくなる為停車しないと危ない。

エンジン再始動の手順

MT車は必ずフットブレーキとクラッチを踏む。

ギアが1速に入っている事を確認(ニュートラルでも良い)。オートマチック車はPレンジ。(注意、オートマチック車でエンストする場合は燃料切れの可能性もあるので燃料ゲージ必ず確認ください)

プッシュスタートもしくはキーを回してエンジンを再始動。

エンジンが停止している時はブレーキの効きが異常に悪いのでしっかりブレーキペダルを踏んでください。

昔の自動車だとクラッチを繋いだままでもスターターが回るのでクラッチを踏んでください。現代の車はクラッチを踏まないとエンジンスタートしないので同様にクラッチを踏む。

ギアが1速またはニュートラルに入っている事を念の為確認。

エンジンを始動し発進と言う流れ。AT車はDレンジに入っている事を確認し発進。

エンストしやすい条件

自動車を運転して約28年にもなりますが極稀にエンストする事はあります。エンストしやすい条件としては一番の原因は集中力不足。その他条件によってはエンストしやすいですのでご参考までに。

1-エアコンを付けている 原因はエアコンはエンジンへ負荷が掛かるので低回転時に出力が著しく低下している事がある。

2-上り坂 原因は自動車が下がろうとしているので上り勾配がきつい程エンジン出力が上がりにくい

3-5名乗車 原因は車重が増えるのでエンジン負荷が高くなり低回転の時エンジンが止まりやすくなる。

エンストしやすいエンジン回転数目安は1000回転以下

エンスト対策方法

ディーゼルエンジンのMT車だと低回転の粘りがあるので意識しなくていいですがガソリンエンジン車は低回転の粘りが無いので次の事を意識してください。

エンストしやすい条件の時は次の運転操作で対策するとスムーズな発車と運転ができると思うのでお試しください。

1-発進時は何時もよりもエンジン回転数を高く半クラッチからクラッチを繋いで発進。

2-発進したら何時もよりも意識してアクセルを踏み込む

3-1速で3000回転まで引っ張って2速へシフトチェンジしていく。

4-一時的にエアコンを切り送風のみにするのも良いでしょう。

5-カーステレオやテレビの音量を小さくし窓を空けてエンジン回転数が低いのか等の音のインフォメーションにも気をつける

6-雨の日はオルタネーター発電負荷が高くなるので一時的にワイパーを止めて発車すると言うのもエンジン負荷軽減に少し繋がるのでエンスト対策になると思います。

7-冬場の気温が低い時はエンジンオイルが硬いので回転数が上がりにくいので、ある程度エンジンを暖気してエンジンオイルが柔らかくなるまで待ってか運転する事も良いと思います。

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