YOUTUBEにMT運転方法を掲載させて頂いているのですが、いざ運転してみると発進はスムーズだがシフトアップの時に衝撃が大きく発生するので衝撃が出ないようにシフトチェンジする方法を教えて欲しいと問い合わせが多いので、私のテクニックではありますが衝撃が少なくするMTのシフトチェンジ方法をエンジン回転数とアクセルワークの動画を併用して解説させて頂きます。
回転数が高い事が原因
シフトチェンジで衝撃となる要素は、シフトアップする為にクラッチを切る時のエンジン回転数が高いことが原因だと思います。
エンジン回転数が高いと言うことは、シフトチェンジするときにクラッチを切ってアクセルを離す操作をします。
この時にエンジン回転数が大きく落ち込みますので次にギアをシフトアップしてクラッチを繋ぐときに一瞬エンジンブレーキの様な現象が発生し前方向に体が振られてしまい次にアクセルを踏み込む事による事で大きく体が後ろ方向に振られてしまう、これが大きな衝撃の原因です。
動画は3000回転オーバーで1速から2速へシフトアップしたシーンです(左下動画の左側メーターがタコメーターです。)。体が大きく前後に揺さぶらる程衝撃が大きい事がわかります。
エンジンが冷えている場合はしょうが無い
エンジンが冷えているとエンジンオイルの粘りが強く、これがエンジンの抵抗となってシフトアップする時にアクセルONした時のエンジンの回転数の上がり方が鈍くなります。
この事が何時ものシフトアップタイミングと回転数が微妙に低くなってしまって、クラッチを繋ぐとエンジンブレーキが一瞬発生しこれが衝撃となって自動車がしゃくる感じの衝撃を生じる事もあります(冬場は特にそう感じると思います)。
このしゃくる感じはベテランでの運転手でもどうする事も出来ません。エンジンが温まってエンジンオイルが柔らかくなるまで待つ他ありません。
エンジンオイルが温まるまでアイドリングで暖気するのも良いのですが、走っていると目安的には5分から10分でオイルも温まって柔らかくなるので最初だけ我慢すれば良いと思います。
油温計が目安になるのですが、サーキット走るわけでは無いし高価ですしわざわざ取り付ける必要も無いと思います。
どうしても図りたいならOBD2診断機にスマートフォン対応のものを取り付けて、提供されている自動車インフォメーション表示アプリを使って確認するのも良いと思います。
商品名は「ELM327 OBD2 Bluetooth」(車種適合しているかを確認)。アマゾンやヤフーショッピングで2000円前後で販売しています。
これが「ELM327 OBD2 Bluetooth」です。自動車のコンピューター診断ソケットに差し込むだけで利用可能です。取り付けたらスマートフォンにアプリのインストールとBluetooth接続するといろんな自動車の情報を参照できて便利です。
これはTORQUEと言う無料アプリです。有料版もあるのですがオイルの温度を見るだけなら無料版で十分です。
回転数を低く意識してシフトアップ
エンジンの回転数が1500から2000回転以内でシフトアップしてしまえば衝撃は最小限に抑える事が出来ます。
理由はエンジンの抵抗が少ないからなのと回転数が低いとアクセルを踏み込んでも余り大きな馬力も出る事もなく穏やかな範囲で前に自動車はすすむ事ができるからなのです。
タコメーターの回転数が2000回転未満でシフトアップすると、体が前後に揺さぶられない事を見て頂けると思います。
MT車になれていない方は、回転数が低いとエンストするのでは無いかと心配しているのでどうしても回転数上げてシフトチェンジしている様なので、逆に思い切って低回転でどんどんシフトアップしてみて下さい。より運転が楽になると思います。
回転数を高くしても衝撃が出ないようにするには
エンジン回転数を高い状態でシフトアップしても衝撃が出ないようにするにはレッドゾーン手前まで回転数を上げると良いでしょう。
その代わり素早くクラッチを切ってシフトアップしてクラッチを繋いぐと同時にアクセルONです。(イメージしていたら意外と簡単にできる様になると思います。)
回転数が高過ぎるとある程度の領域まで回転数が落ち込む前にシフトアップを完了できるので意外とスムーズに衝撃も少なくシフトアップする事が出来ます。
ただし、レッドゾーン手前まで回転数を上げる走り方は町中では利用しないし危険なのでおやめ下さい。
エンジン回転数がレッドゾーン手前の7000回転付近でシフトアップしている動画。