80ハリアー 2.0Lガソリン車を試乗
2020年6月フルモデルチェンジした80型ハリアーの2.0Lガソリン車を借りてきて試乗させて頂きましたので特徴や燃費等をお伝えしたいと思います。
また前モデルの60ハリアー2.0Lガソリン車と比べて違いなどもお伝えします。
車に乗り込んですぐ思ったこと ファストインプレッション (80ハリアー編)
80ハリアーを出庫してすぐに思ったことは、重厚感が高いと思いました。
高級感が高いのはもちろんですが60ハリアーの様な軽やかな感じでは無くて、重厚な感じです。
特にハンドリングは程よい重さがあり直進安定性は抜群に良いと思いました。ただ少し足は固めで60ハリアーよりも減衰は固めだと思います。
また乗り降りがしやすく身長180cmある私でもストレス無く乗車・降車できました。
硬めの足だが乗り心地は悪くない
ハリアーのシート(座席)は厚みがあるので、突き上げる程度の硬さがあるサスペンションダンパーセッティングだけど厚みのあるシートが衝撃を相殺してくれるので乗り心地は悪くないです。
少し以前のトヨタ車の様なふわふわ感が無いから車酔いしにくいと思いますし、長距離運転が楽だなと思いました。
車幅感覚は抜群につかみやすい
60ハリアーもそうでしたが80ハリアーも抜群に車幅感覚が掴みやすいです。
ノーズのクリアランスは目視では把握しにくいけど、イメージしやすい感じで動画にある通り狭い路地の曲がり角でもぶつけるんじゃないかと言う心配は無かったです。
新開発ダイナミックフォースエンジンはどんな感じ？速い？
80ハリアーのガソリン車(2.0L M20A-FKS型)・ハイブリッド車（2.5L A25A-FXS型）それぞれ新開発ダイナミックフォースエンジンが採用されています。
ハイブリッド車は2.5Lもの排気量があり、加速時モーター駆動によるアシストがあるのでストレス無く速いと思いますが
2.0Lガソリンエンジンは発進加速がやや鈍いです。60ハリアーのガソリン車は発進時からパンチの効いた加速をエられますが80ハリアーのガソリン車は0発進時もっさりとした加速でしたが、ただ時速40km/h超える辺りからの加速は伸びやかでとても速いです。
試乗時は主にエコモードでしたがノーマル・パワーモード2種類試しましたが回転数上がるだけで余り加速は代わり映えしない印象でした。
コーナーリングは得意
減衰・バネレート硬めの足回りなので直線はもちろんコーナーリングもかなり安定していてカーブの速度域高いです。
ブレーキ&エンジンブレーキと小回りについて
ブレーキは申し分ないくらいの制動性（ソフトもハードも意図した減速が可能）を発揮しますしエンジンブレーキもナチュラルに掛ける事ができます。
小回りですがほぼアルファードと同じくらいで得意では無い。
80はリアーガソリン車の燃費はやや悪い
80ハリアーを2日に分けて試乗させて頂いたのですが、初日の一般道での燃費は7.4ｋｍ/L(総走行距離22km)で、二日目の高速道路での燃費は11.9ｋｍ/L(総走行距離137km)でした。
2.0LNAエンジンの燃費では一般道は8か9、高速道路は12～15は伸びて欲しいところです。
ハリアーの燃費が少し悪い原因はもしかしたら排圧が高いからかもしれない、マフラーを社外品に交換して排圧を下げるとパワーアップと燃費向上が期待できるかもしれない。
一般道燃費アベレージ写真
高速道燃費アベレージ写真
80ハリアーのここが嫌
80ハリアーは素晴らしい出来栄えだと思います、運転しやすく居心地がとても良いし見た目も抜群にスタイリッシュですが
何故か運転席のドアを開く時に引っかかりがあります。最初誰かがぶつけたのかなと思うくらい違和感がありました。
2日に分けてそれぞれ違う80はリアーガソリン車を借りたのだけど二台共同じ引っかかる感じがあったので仕様？だと思います。
60と80の見た目の違い
数時間試乗させて頂いたので細かい違いまではわからないのでご了承願います。
写真が80はリアーです。60ハリアーと比べるとフロントフェイスはよく似ていますががよく見るとジュエルアイLEDそれにリアでは一文字タイプのテールレンズが採用されていたりと大幅に異なります。
また内装では後部座席が80ハリアーの方が足元が広くなっていると思います。クーペスタイルなのに後部座席は広く後部座席の居住性は80ハリアーの方が向上していると思います。
身長180cmの私が乗車しても足元余裕のクリアランス。
ゆったり座ってこれだけ足元のクリアランスがあります。
ルーフも落ち込みがあるがクリアランス的に問題なしでした。
トランク容量は同じくらいの広さだと思います。
60 ハリアーを運転してみた
SUV系でも人気の高いアーバンSUV「トヨタ・ハリアー」を試乗させて頂きました。
割と車格の大きいハリアーだがとても運転しやすかったので、この車の良いところと悪いところをピックアップさせて頂きます。
60ハリアーは見た目大きいが車幅がとてもわかり易く運転しやすい
ハリアーははっきり言って大きい、車両サイズは全長4725 全幅1835 全高1690mとクラウン(200系)とほぼ同等の車両サイズに加え高さがあり、先日試乗したCX-5よりも大きのでは無いかと思うほどの存在感があります。
運転席に乗るまでは、これだけ大きいと車幅がわかり辛いのでは無いかなと思いました。
いざ乗ってみると車幅感覚が掴みやすい
アルファードを運転したときの様にハリアーもフロントノーズと車幅と後ろの感覚が掴みにくいんじゃないかと運転席に乗ってみると、何故か車全体の車幅が頭の中でイメージできる感じで運転できる。
車庫入れもハッチバックタイプなので後ろかなり見ずらいんじゃないかなと思ってたのですが、ミラーとバックカメラだけで車庫入れする事ができました。
運転しやすい理由を自己分析
ノーズは長いし全幅1835mmもあるのではっきり言って車幅を掴むのには慣れが必要なのだが何故かそれを感じさせない。
自己分析するなら多分ですが大きなとても見やすいドアミラー、車両感覚の他には左右の安全確認もしやすく道路の死角になるインフォメーションを運転手にイメージしやすく伝えてくれる。
またAピラーも絶妙な設計でノーズの方へ伸びている感じでノーズの位置関係も頭にイメージしやすくしているのでは無いかと勝手ながら思う次第です。
CX-5よりも遥かに運転が楽でした。
乗り心地
ハリアーのサスペンションは比較的スポーツカー寄りの味付けで、乗り心地は悪くありませんがどちらかと言うとレヴォーグのビルシュタインダンパーの様なイメージです。
伸び側と縮み側の減衰が固めなので、バンプの収まりが速いと思いました。
CX-5と比べるとハリアーの方が乗り心地は悪くなるかもしれないのですが、このセッティングを好む人も多いと思います。
周回する道路でコーナーリングをほんの少し試させて頂いたのだが、これがルーフの高いSUVのコーナーリングなのかと思うほど余裕があります。
60ハリアー 2.0Lガソリンエンジンは速い？
ハリアーが搭載する2.0Lガソリンエンジンですがなかなか速いです。
3ZR-FAE型 直列4気筒エンジンは最高出力151ps/最大トルク19.7kg・mと馬力だけを見るとやや非力なイメージもあるのだが、思っている以上に加速は鋭いです。
信号待ちでアイドリングストップからエンジンスタートしてアクセルを少し踏み込むとすぐに50～60km/hも出てしまう程で、車が安定しているのでそんなに速度が出ているとも思えなくて「え？もうそんなに出てるの」と思うほどです。
ブレーキ性能やカーブや車線変更でのロール
ブレーキは最初のタッチは若干カックンブレーキになる感じなのだが、踏み込むほど制動力が高くなる感じで可也ブレーキング能力は高いと思います。
また減衰硬めのサスペンションともよく合っていて、ブレーキからのコーナーへの侵入も安定してこなしてくれる印象でしたが、ロールは少ないけどCX-5と比べると大きい。
急な左カーブでルーフが結構外側に振られるので体をやや修正しないと辛い感じでした。
大型SUVだが初心者でも違和感なく運転できると思います
CX-5とまた比べてしまうのですが、カーシェアリングで借りてきたCX-5は結構な傷と凹みが多かったのだが、同様にカーシェアリングで借りてきたハリアーは目立ったぶつけた箇所はすくなかった
私は普段WRXしか乗らないので、CX-5もアルファードも慣れるまでちょっと時間が掛かりましたが
この車は乗り出しからまったく違和感なく運転できたので、初心者の人も恐らく慣れるまでそう時間はかからないと思います。
唯一後ろは流石に長いのですぐに車幅感覚を養えるかと言えば初心者にはキツイ。
車庫入れは誰かに見てもらえれば、まったく問題なく乗りこなせるはずです。
今までほんとにこんなに素直なドライブポジションの車は初めでした。
ある意味、普通にすごい車だなと思った次第です。
60ハリアーの悪い箇所
1時間程しか乗ってないので悪い箇所は正直な所わからなかった。
内装はほぼ文句の付け所は無いと思いますし操作性も抜群です(好みにもよりますが)。
サスペンションは私の好むセッテイングなのですが、乗り心地が悪いと思う人もいるかも知れない。
ブレーキは最初のタッチがかっくんブレーキになるのだが、慣れれば然程問題では無い。
ただ一点だけ、小さなお子さんや足の悪いお年寄りは地上最低高が少し高いので乗り降りに少し不便を感じるかもしれない
後ろの死角が大きいのでこの車を買うなら必ずリヤビューモニターは付けたほうが良いです。
室内
内装の広さは申し分ありません、身長180cmの私が5人フル乗車しても十分快適な広さがあります。
後部座席はリクライニング？あるのかもしれないのですがすごい背もたれが寝ていて、後ろに乗る人は多分眠くなると思います。足元のスペースは十分。
トランクスペースはとても広い、人が後ろに寝られるくらい広いです。
5名乗車して旅行へ行くときも荷物を積む場所には困らない。
