先日大阪の第七岸壁で知り合いになった「WRX STI tS TYPE RA NBR CHALLENGE PACKAGE」乗りの人が、排気系も吸気系もなにもかも純正の状態でHKSのECUチューニングパーツである「HKSのフラッシュエディター(リンク先はHKS公式ページです)」でECUチューニングをやってしまったのです。HKS フラッシュエディターの設定方法にジャンプ。
中古品をお考えの方はこちらを御覧ください「ヤフオクのフラッシュエディタ使えるの?」
緊急補足事項、純正プラグのままだとプラグ溶解したと言う情報がありました。もしフラッシュエディーターチューニングされる方はNGKの8番プラグ辺りに交換が望ましい。NGK レーシングプラグ
HKSのフラッシュエディーターでECUチューニングをするには「キャタライザー」と「マフラー」を最低限HKSの製品に交換しないと駄目だとHKSの公式サイトの説明にありましたので最初私も耳を疑ったのですが、なんとなんとNBR乗りさんは何もかも純正のままでECUチューニングしてしまったのです。シャシダイナモ測定で309psへとパワーアップ(しかも気温30度超えの真夏日)を達成したと聞きつけて私も真似をしてみようと思いHSKのフラッシュエディーターをレンタルしてもらえる事になりましたのでレビューさせて頂きます。
補足、NBRさんは後日にストレートフロントパイプと東名サクションパイプとBMCのエアークリーナーに交換して350psまでパワーアップしたとの事(現車セッティング無し)。シャシダイナモ測定の診断結果を見せていただきましたので嘘ではありません。
HKSフラッシュエディーターの心配な点
その前に、車が壊れないか心配だと思うのでその辺気がついた所から記載させて頂きたいと思います。
1-ECUチューニングで安全マージンが無くなり車は故障しないのか?
NBRのドライバーさんが8月から使っているので約3ヶ月めですが、セーフモードに3回切り替わってしまったとありますが特に車が壊れる様子は無い様だと。私も取り付けて約2週間程ですが車は快調です。
2-純正のままでもECUチューニングは有効か?
HKSさんが作ったオリジナルのデータが2つ用意されていて、基本的に純正のままでもGVBではパワーアップしてます。私の車もシャシダイナモ測定はしてませんが確実にパワーアップしているように思えます。
3-HKSの吸気系や排気系パーツでも大丈夫か?
はい、私は吸気にブリッツのむき出しエアークリーナーとマフラーにフジツボのオーソライズRMマフラーを組んで、フラッシュエディーターの吊るしデータ2番を適用してます。NBR乗りさんも純正のままで吊るしデータ2番を適用してました。
因みに、吊るしデータ1番(phase1)はマフラーのみ交換に対応するデータ、吊るしデータ2番(phase2)は「マフラー」+「キャタライザー(フロントパイプ)」+「純正交換タイプのエアークリーナー」+「ブローオフバルブ リターン式」が推奨されていて、エアークリーナーをむき出しに交換した場合はHKSパワーラーター店にて現車セッティングが必要となる。
4-設定は簡単なの?
はい、とても簡単でした。が、後術もしますがECU学習させる必要があるので吊るしデータにECUを書き換えてすぐにフルパワーにはならない。3回程10分程アイドリングしてはエンジンを切って、またアイドリング10分してエンジンを切って、低速走行学習と高速走行学習をそれぞれ2回ずつさせる必要があります。
5-ECUは純正データに戻せるの?
はい、最初に必ず純正ECUのデータをフラッシュエディターに読み取らせてバックアップしてから、吊るしデータ1/2が作成される手順となります。バックアップした純正データはフラッシュエディターで元に戻す事が出来ます。
6-燃費は悪くならないの?
燃費ですが私の車は悪くなってないです、NBR乗りさんが逆に燃費がリッター辺り1km伸びてます(7km/L超え)。高速道路走行ではなんとリッター13km/Lアベレージまで伸びていました。
7-NAエンジンでもパワーアップ期待できるの?
NAエンジンの場合はわからないです。実はGVBでの情報しか無くて。恐らくターボ車であれば純正のままでも効果絶大だと思うのですが、NAエンジンでの効果はリミッターが無くなるくらいの恩恵しか無いかもしれません。
HKS フラッシュエディターの設定方法
OBDⅡソケットにフラッシュエディターのソケットを差し込みます。イグニッションOFF時でもフラッシュエディターが起動するのですが問題ありません。
メニューを移動するには図の場所のボタンで移動できます。
選択メニューを実行する場合は、上から二番目のボタンで決定。キャンセルや前のメニューに戻る場合は一番下のボタンで戻る事が出来ます。
フラッシュエディターを繋いだら、エンジンを掛けずにイグニッションをONにし、10秒待ちます。
10秒待ったら「ECU READ」を選んで下さい。
注意事項、2回め移行はこちらの手順です。以下の作業は一回だけでOKです。
補足、ここからマニュアルの図を使っての説明になります。
「READ START」を実行します。純正データ読み込みは恐らく5分前後かかったと思います。下手をすると10分位かかったかも。終わるまで絶対にそのままで。
純正データバックアップ中の画面です。「>>>」の表示が確か点滅してたと思います。後は「PLEASE WAIT」の文字も点滅か点灯のままになります。結構時間が掛かるので次のメッセージが出るまでそのままで待ちます。
「PLEASE IG OFF」と表示されたら純正データバックアップ完了です。イグニッションを一旦OFFにし、一応10秒待ちます。
次に、吊るしデータが作成されているので吊るしデータ1もしくは2にECUを書き換えするのでイグニッションをONにします。
「ECU ReFLASH」を決定します。
「MAKE MAP DATA」を選んで決定します。
さくっと吊るしデータ「PHASE 1」と「PHASE 2」が作成されます。
「PHASE 1」吊るしデータ1はライトチューンだと思います。試した事は無いので純正に近い状態でサーキット等走る場合は1番で良いと思われます。
「PHASE 2」吊るしデータ2は結構ブーストの掛かりが良くなり、高速度域では有りトルクが溢れかえってくる感じなパワーアップを楽しめるようになります。
「NORMAL」はバックアップした純正ECUデータに戻す事が出来ます。
好みのデータを選んで決定を押します。
吊るしデータ1と2どっちが良いのか?データを書き換えたらECUを学習させる必要があるので吊るしデータ2を先に試すのが私もいいと思います。但し自己責任で。車が壊れるかもと思うなら1番を選んで決定。
「WRITE START」を選んで決定。
「>>>」の表示が確か点滅してたと思います。後は「PLEASE WAIT」の表示が出るのですが、データ更新は結構早く終わります。約1-2分。
「PLEASE IG OFF」と出たらデータ更新完了です。イグニッションを切ってフラッシュエディターをOBDⅡから取り外して下さい。一応念の為10秒待ちます。
ECUを学習させる
ECUデータをフラッシュエディターで更新した直後は全く吹け上がらないです。逆にパワーダウンした感じに陥るのでまずはECUを学習させる必要があります。
方法は、まずエンジンを始動して10分少々アイドリングして放置します。10分経過したらエンジンを切って10秒待ちます。
注意、インプレッサの車はSI-DRIVEモードが「S」位置では無いと学習しないので念の為。
再度同じ作業を行い最低限3回程アイドリングしてはエンジンを切っての学習をさせた方が望ましい。
次に、街中走行を10分目安で2セット行います。
次に、高速道路を高速巡航を2セット程行います。
その上でフルスロットル走行を一回行って下さい。これでパワーアップを感じられる様になります。
補足事項、ディーラー点検の時にECUに診断装置を差し込まれると確か純正データに戻ってしまうと言うことを聞いたことがありますので、もしディーラーに点検を出した場合はフラッシュエディーターで再度書き換える必要があるかもしれませんので念の為。
2回め以降の更新 / 純正データに戻すには
フラッシュエディターをOBDⅡに差し込んで、イグニッションをONにして10秒待ってから、「ECU ReFLASH」を決定します。
「NORMAL」(純正戻し)又は吊るしデータ1又は2を選んで決定。
「WRITE START」を選んで決定。
「>>>」の表示が確か点滅してたと思います。後は「PLEASE WAIT」の表示が出るのですが、データ更新は結構早く終わります。約1-2分。
「PLEASE IG OFF」と出たらデータ更新完了です。イグニッションを切ってフラッシュエディターをOBDⅡから取り外して下さい。一応念の為10秒待ちます。
これで純正データに書き換えが完了です。純正データはバックアップのものなのでECUに再学習させる必要はありません。吊るしデータ1/2を更新した場合は再度ECUの学習作業が必要です。
ヤフオクのフラッシュエディタ使えるの?
ヤフーオークションの中古フラッシュエディタって使えるのか気になりますよね。
フラッシュエディタで書き換えた車のECUデーターを「Normal」(純正戻し)に戻した状態なら中古品でも使えます。
Normalに戻さずフェーズ1または2を出力したままの中古フラッシュエディタは使えません。