WRX STIとS4の違いについて CVTとMTどちらを買うか悩んでいるなら必見

まだまだ売れ続けているスバルの大衆向けセダンWRXには「STI」と言うスポーツグレードVAB型と言うモデルと「S4」ベーシックグレードVAG型の二種類が用意されている。

自動車の外装と内装のデザインはほぼ同じの様に見えるSTIとS4の大きな違いは次の通り。

WRX STI (VAB)
- 価格 3,790,800円より
- 6速MT(マニュアル車)
- スバル伝統のエンジンEJ20型
- エンジン最高出力 308ps
- エンジン最大トルク 43.0kg.m
- 燃費 9.4km/L
- EyeSight無し
WRX S4 (VAG)
- 価格 3,348,000円より
- スポーツリニアトロニック(CVT、6速マニュアルモード付き)
- 新開発直噴エンジンFA20型
- エンジン最高出力 300ps
- エンジン最大トルク 40.8kg.m
- 燃費 13.2km/L
- EyeSight標準装備

プラットフォームはそれぞれモデルチェンジ前のインプレッサWRX-GVB型ベースを改良したものを採用している為、車両サイスは同じで全長4595x全幅1795x全高1475(mm)だがS4の方がマフラーレイアウトの関係なのか地上最低高が135mm(STIは140mm)。

写真はVAB型のWRXです。発売当初は大型リヤスポイラー有る無しで差別化が図られていたと思われるのですがそれもなくなりVAG型のS4グレードにも大型リヤスポイラーがラインナップに設定されている。

写真はVAG型のS4グレード。VAB型にはビルシュタインダンパーキットが標準装備のTypeSグレードがあるのですがS4にも同様にビルシュタインダンパーキット標準装備のGTグレードが設定されてる。

見た目はほぼ同じなのだがマニュアルとMT車では価格設定が大きく異る。STIとS4の差額は約45万円と一般の人に取っては大きな額となるのでWRXを買うとなると悩む部分でもあります。

SNS普及前は走りに行く的な事が主流だったのですが最近の流行りはオフ会。同じWRXオーナーと集まって色々お話して自動車を並べて写真を撮影したりドレスアップパーツの情報交換を行うのが流行りです。

なので特にLSDやビルシュタインそれに電子制御デフにこだわる必要は無いと思いますし、S4の方が正直な所長距離移動はEyeSightを登載するので楽だし安全面の信頼度はS4の方がSTIよりも高い。

S4のスポーツリニアトロニック(CVT)はもっさりしたオートマチック丸出しのマフラー音になるのを気にしている人もその点は大丈夫です。

スポーツリニアトロニックのマニュアルモードはほぼセミATの様な感じでシフトアップとシフトダウンができるので、AT車丸出しの様なマフラー音にはならない。マニュアルモードならほぼMT車の様なマフラー音を楽しめます。ブレーキを踏みながらシフトダウンするヒールアンドトゥーの様な事も楽しめる。

写真右がS4です。最近の流行りのボディカラーはブラック。WRブルーを選ぶのは昔からインプレッサオーナーが多いと思われる。

マニュアルモードは簡単にフロアシフトレバーで切り替えられる。マニュアルモードだからと行ってエンストしたりオーバーレブしたりする事は無く、例えば3速のままブレーキを踏んでそのまま停止したら自動的に1速に切り替わる賢いトランスミッションです。

VABとVAGの細かい違いはまだまだあるのですが、例えばフロントとリヤにデフ(LSD)があるか無いかの差で何か違いがわかるのかと言うと正直普通に乗るなら違いはわからないです。

	STI(VAB)	S4(VAG)
AWDシステム	DCCD デフロック付き	VTD-AWD
フロントヘリカルLSD	標準	–
リヤトルセンLSD	標準	–
ステアリング	油圧	電動
アクティブトルクベクタリングコントロール	標準
ターボ	ツインスクロール/ブースト圧1.47(ブースト圧はレヴォーグも最大1.47)
インタークーラー	大型	中型
鍛造ピストン	標準	–
エンジンカバー	–	標準
ブレンボブレーキユニット	標準	–
タイヤサイズ	245/40R18	225/40R18
ホイールサイズ	18インチ8.5J	18インチ7.5J
EyeSight	–	標準