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軽量で1.3Lターボエンジンを持つダイハツのセミトールワゴンYRV

2000年8月発売から2005年7月で生産終了してしまったダイハツYRVです。NAエンジンとターボエンジンを載せたグレードが存在しターボエンジングレードは軽量ハイパワーを持つ車です。中古市場でかなり入手しやすい価格帯なので「ターボ車乗ってみたい」とお考えの方は是非候補に入れてください。

車のデザインはトヨタのスターレットとファンカーゴを足して2で割ったようなセミトールワゴンです。写真はボンネットにエアーインテークが開いたターボモデルです。駆動方式はFFと4WDが用意され、2000年8月生産開始当初は1.0リッターNAエンジン搭載モデルもありましたが2002年12月のマイナーチェンジ時に1.0リッターNAエンジン搭載モデルは生産中止されています。

中古市場では余り人気が無いのか(2015年6月現在)ターボ車で30万円から50万円で販売されています。

YRV

 

エンジンはトヨタのヴィッツに搭載されていたエンジン(1SZ-FE型)の改良型で、K3-VET型ターボエンジンとK3-VE型NAエンジンが搭載されます。

こちらがK3-VET型ターボエンジンです、インタークーラーが縦置きで思っていたよりも非常に小さい。しかしながら140psもの巨大パワーを発生させます。NAエンジンと比較すると大きなエアークリーナーボックスが左側にレイアウトされます。

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K3-VE型NEエンジンです。エンジンの真上にエアークリーナーボックスがレイアウトされます。こちらの最大出力は90psとなります。

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主要諸元表

  • 全長x全幅x全高 3765mm×1625mm
  • 全高 1535mm-1565mm
  • ホイールベース 2370mm
  • 最小半径 4.3m
  • 定員 5名
  • 車重 860kg-1000kg
  • 駆動方式 FF / 4WD
  • トランスミッション 4AT / 5MT *1
  • サスペンションフロント ストラット式
  • サスペンションリア トーションビーム式コイルスプリング
  • ブレーキフロント/リア ベンチレーテッド/ドラム

補足、*1の5MTですがターボグレードにはされません。

K3-VET型ターボエンジンスペック

  • 直列4気筒DOHCターボエンジン
  • 総排気量 1297cc
  • 内径x行程 72.0mmx79.7mm
  • 圧縮比 8.5
  • 最高出力 103kW(140ps)/6400回転
  • 最大トルク 177Nm(18.0kg.m)/3200回転
  • 使用燃料 無鉛レジュラーガソリン

K3-VE型NAエンジンスペック

  • 直列4気筒DOHCエンジン
  • 総排気量 1297cc
  • 内径x行程 72.0mmx79.7mm
  • 圧縮比 10.0
  • 最高出力 66kW(90ps)/6000回転
  • 最大トルク 123Nm(12.6kg.m)/3200回転
  • 使用燃料 無鉛レジュラーガソリン

YRVのターボが凄い

ターボグレードにはクラッチがもたない(強化クラッチではないと滑る)のか4ATモデルしか用意されていません。MTだとクラッチが滑る問題があるのだと思われます。しかしながらそれだけ凄いパワーとトルクを持つ事が容易に推測できます。またYRVの車重が軽いので、FF駆動方式のYRVのパワーウェイトレシオはなんと6.7kg/PS(ダイハツの横滑り防止アシストDVS非装着)なのです。以前に紹介したコルトラリーアート(1.5リッターターボ)は同じくFF駆動方式でMTの車重は1110kgで163psなのでパワーウェイトレシオは6.8kg/PS、ATに限っては6.9lg/psとYRVの方が勝っています。

ラリーアートの加速力も凄かったけど、車重1000kg未満は車にとっては大きな武器と言えるので俊敏な走りにシートに食い込むようなどっかんターボの加速力を楽しみたい方にはお勧めのスペックを持つ車だと言えます。峠も走りこみたいという方にも軽量なのでお勧めなのですが全高が1535mm-1565mmもあるのでロールが大きくなると思われるのでこの辺はショックダンパーを社外品に取り替えればある程度抑えられるものと思われます。

車重補足、FF駆動方式は2000年8月発売モデルは940kgで他の年式は950kgです。4WDグレードも2000年8月発売モデルは990kgで他の年式は1000kgです。

エクステリア

見た目は少し韋駄天ターボ(スターレット)に似ているものの、ダイハツのエンブレムがフロントグリルに装着されるのでトヨタの車と見間違われることは無い。ロアグリルのエアーインテークが大きいのと大きなフォグライトが取り付けられているので真正面から見ると若干ラリーレプリカにも見える。

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ワゴンなのでテール部分は冒頭伝えましたファンカーゴに似ているのでルーフスポイラーを取り付けてスタイルを引き締めたいところ。

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ルーフスポイラー付きの車を選ぶようにした方がいいですよね。この写真はルーフスポイラー装着車です。やっぱりテールフォルムが引き締まって見えます。

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テールフォルムは至ってい普通、右出し一本マフラーがスポーティーです。この車はリアアンダースポイラー付きです。

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リアウィーンドーが大きいので車をバックさせるときの死角も少ない。

 

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運転席です。スポーツシートでは無いのですがファンカーゴ(昔私が所有してました)よりも上質な内装です。とても綺麗です。

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ドライブポジションの運転席の写真です。少しピラーが太いでしょうか、特に右折の時の死角が多くなりそうです。

 

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インパネは三眼レイアウト、左に7000回転からレッドゾーンのタコメーターに、軽四輪とは違う180km/hまで速度が切られているスピードメーターに一番右にはシフトインジケーターと水温計と燃料計がレイアウトされます。

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セカンドシートも上質です。大人5名余裕で乗車出来ます。しかもターボならパワフル。

 

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ラゲッジスペースもワゴンカーなので広々。

 

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5:5分割シートなのでセカンドシートを必要時に応じて倒すことで更に広くラゲッジスペースを作る事が出来る高い実用性も兼ね備えます。

 

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維持費は軽四輪よりは高額になるものの、140km/hリミッターが無く軽量で小回りも効くし実用性も高い。ただ燃費はターボ車となると10・15モード燃費15.6km/Lとなるので余り低燃費は期待しない方が良いです。都会など信号の多い場所での燃費は恐らく7か8km/Lで市街でやっと12か13km/Lとお考え頂いた方が望ましい。

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