コンテンツへスキップ

ダイハツミライースLA300Sはバイク並みの低燃費を達成する軽四輪

私が知るダイハツの車はハイゼットとミラターボとムーブと言う車しかイメージが無く余り燃費に注力していると言うイメージは無かったのですが、ミライースのテレビCMでクラス最強低燃費(JC08モード35.2km/L、FFモデルLA300Sです。4WDのLA310Sは32.2km/Lです。)の情報を見てその時は余り気にもならなかったのですがよくよく考えたら昔乗っていた4サイクルエンジンのバイクであるスズキのGSXRの燃費よりも良いでは無いですか!?(確かGSXR400だと20km/LそこそこでGSXR750の時は15lm/L前後だったと記憶します。)。どうすれば皆さんの車も低燃費とする事ができるのかも含めて記事を書いてみたので是非読んで見てください。

まずミライースはどうしてこんなに燃費がいいの?と言う疑問を普通自動車ならこうすると燃費が良くなると言う側面から見て行きたいと思います。

ボディーの軽量化

FFモデルのLA300S車重は730kg、4WDモデルのLA310Sは790kgとなりカタログスペックを見る限りとても軽いと言う印象はありませんが人気のボックスタイプの車両に比べれば100kg程軽いです。ただボディーを軽くし過ぎると剛性が下がってしまうのでこの重量から考えると剛性を無視した形では無いと推測します。

ミライース写真1

ボディーの軽量化の手法としましては例えばシートの軽量化それにスペアタイアを取り外したりする事で皆さんの車も軽量化が可能です。

ホイールの軽量化

FFモデル4WDモデルともホイールサイズは14インチでサイズ的には軽四輪では標準です。スチールとアルミタイプがあるのですがスチールタイプで一本5.3kg、アルミタイプで一本4.8kgらしいです。参照ページはミライースホイール重量に出てくる検索結果からのものを引用しております。因みに私のGVBの純正アルミホールは一本12kg前後ありタイヤ交換するだけで腰を痛めてしまう程重たいです。

ホイールが軽いと車の出足が軽くなりエネルギーを多く必要とする事無くスムーズに発進出来る=余りアクセルを踏み込まなくて済む=ガソリンを余り使わずに済むと言うことになり低燃費を実現出来ると言うわけですよね。インチ数が小さいのも高得点では無いでしょうか。ただホイールだけ参考値にしてみるとL275Sミラは24.2km/Lの燃費でホイールサイズは13インチとLA300Sよりもインチ数が小さいのでバネ下重量だけ見ればホントはL275Sの方が燃費が良くならないといけないのですが。ポイントはここでは無いのでしょうか?

こちらはスチールホイールタイプです。ホイールキャップがされているのがわかります。

ミライースのスチールホイールモデル

 

こちらがアルミホイール装着モデルです。アルミホイールの方が一般的にはスチールよりも軽量となり発進が軽くブレーキングレスポンスも良くなりコーナーリング速度も上がります。

ミライースのアルミホイールモデル

タイヤの摩擦力を低くする

タイヤの摩擦力を低く抑えるには一般的にはタイヤを細くするのが一番効果的です。グリップ力を落とすと事故に繋がるのでグリップ力はある程度保ったまま摩擦抵抗力を低減するにはタイヤを細くすれば路面との接地面積が減って抵抗が減るので転がり抵抗と言うのでしょうかそれが低減すると言う論理になります。LA300Sと310Sはそれぞれ155/65R14のタイヤサイズとなり細いとは言えない。むしろL275Sの方が145のタイヤサイズでこちらの方が細い。では一体何故こんなにも燃費が良いのでしょうか?

純正タイヤで転がり抵抗の低いYOKOHAMAのBluEarthA34を標準装備と言うことです。

ミライースタイヤ横浜ブルーアース

アイドリング状態を無くす

注意、普通の車は油圧でハンドルとブレーキを動作補助してくれるので普通の車で走行中エンジンを切っては絶対いけません。コントロール不能とブレーキが効かなくなり事故に繋がります。

車重、バネ下重量、タイヤサイズを見てみたのですがどれも低燃費となる決定的な情報は無かったので最終的にはエンジンに秘密があるのでしょうか?しかしアイドリングストップと言っても例えば高速道路で100kmの距離を巡航走行したらアイドリングストップの恩恵は無しになりますのでそれもまた変な話です。では馬力が無いのか?ECUでフェルカットしすぎているので全く走らないのかと言うとそれもまた異なります。

LA300S/310Sのエンジンスペックは次の通りです。

  • KF型
  • 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置
  • 排気量 658cc
  • 内径x行程 63.0×70.4mm
  • 圧縮比 12.2
  • 最大出力 49馬力/6800回転
  • 最大トルク 5.8kg.m/5200回転
  • 燃料供給装置EFI
  • 無鉛レギュラーガソリン仕様
  • タンク容量は30L(FFモデル) 34L(4WDモデル)
  • アイドリングストップ装置付き

エンジンスペックを見ても普通でむしろ高回転型なのでこれで低燃費を出せるのがすごいです。低燃費の秘密を検索で調べてみたらどうも最新型のアイドリングストップ機能を装備するからなどだと言う。

秘密はこうです、ミライースの搭載するアイドリングストップ機能は時速7km以下になるとエンジンを切ってしまいそのまま慣性で進み赤信号で停止もしくは7km以下でエンジン停止中でもブレーキからペダルを離すとエンジンが始動しスムーズに発進加速を得ることが出来ギクシャクした感じ無く運転を行うことができるそうです。

でもよく考えて頂きたい、車って高速道路乗ったらアイドリングストップの出番は無いですよね。その辺はどうなるのでしょうか?

最近Google+のインプレッサのコミュニティーで話題になったのですが(こちら)なんとGC8乗りさんが13km/Lを広島から帰ってくるときの一般道で叩きだしたと言うコメントを頂きました。

私のGVBの最高の燃費は11.5km/Lです。これは東京へ行く時に名神と東名高速道路で叩きだしたのです。でも途中燃費を伸ばしてやろうとクラッチを切って惰性で走らせていたのですが幾らクラッチ切ってブースト掛けずに走っても最大11.5kmだったのです。

何故そんなに燃費が良いのかとコミュニティーのメンバーとオフ会で話題があったのですがその中で車に詳しいNさんに教えて頂いた情報を総合すると

  1. アクセル開度を低くする
  2. アクセルOFFの時はクラッチを切らない
  3. 回転数を上げない

この三つが重要と言うことでした。1と2は納得なのですが何故2番のアクセルOFFの時はクラッチを切ってはいけないのか?これは車の慣性で走っている時アクセルをOFFにしてクラッチを繋いだままエンジンブレーキはかかるもののギア数が高いと然程ブレーキ効果はないのですがこの時ECUはフェルカット(車輪から伝わる動力でエンジンが回転するので燃料は不要なので)するそうです。

クラッチを切ってしまうとエンジンが停止してしまうのでECUは燃料を送り続けるという仕組みを逆手に取った燃費をアップさせる手法だそうです。

なのでミライースの燃費が良いのは恐らくその辺を上手く工夫しているのだと思うのですが一概にそれだけでも無い複雑な仕組みがある様子でした。答えはDAIHATSUのこのPDF資料にありました。e:S テクノロジー。

あらゆる摩擦抵抗を低減させ吸気温度と排気温度を監視し点火タイミングの最適化し燃焼効率をアップさせCVTのハイギア化と時速11km以下からの燃料カットに対応していると言う。恐らくアクセルOFFにした時の燃料カット要素が大きく燃費向上に繋がっているのでは無いかと個人的には推測します。

結論的にはミライースのすっごい低燃費は主にECUチューニングとCVT技術の集大成と言うことになるのでしょうね。それにしてもすごいです。

ミライースの外観とサイズと足回り

  • 車両サイズ(全長×全幅×全高) 3395×1475×1490mm 4WDは車両高14500mm
  • ホイールベース 2455mm
  • フロントトレッド幅 1305mm 4WDは1300mm
  • リアトレッド幅 1295mm 4WD1265mm
  • 地上最低高 140mm 4WDモデルは150mm
  • 5ドア
  • 定員 4名
  • フロントブレーキ ディスク
  • リアブレーキ ドラム式
  • フロントサスペンション ストラット式
  • リアサスペンション トーションビーム式 4WDはリンク式
  • タイヤサイズ 155/65R14 75S

外観の印象はカラーリングで大きくイメージが変わってくる印象です。ホワイト系だとちょっと商用車的なイメージを受けるのですがレッドやブラックカラーだとそれなりのフォルムに見えます。

ミライース写真2

ミライースサイド写真

ミライーステール写真2

ミライーステール写真

内装

運転席はコラムシフトタイプでインパネは完全デジタル表示のスピードメーターメインのデザインとなります。

ミライースの運転席

インパネのアップした写真です。速度表示と燃料計と各種アラート類はアイコンランプ点灯形式です。

miraes0012

 

運転席助手席のシートはホールド感が無いシートとなります。実用性重視と言うことでしょうか。

運転席フロアスルー

コラムシフトなので運転席と助手席のフロアはスルーとなるので右側ベタつき駐車しても左側からさっと降りることが出来ます。

助手席

後部座席は結構な広さがあり大人4名でも窮屈感はなさそうです。

後部座席

意外とトランクが広いです。やはり実用性は半端無く重視されていると言う事ですよね。

トランク

後部座席を倒すとさらにトランク容量を大きくする事が出来ます。

後部座席を倒した時のトランク

ドライバーアシスト機能

アンチロックブレーキシステムABSは全車標準です。衝突回避支援システム”スマートアシスト”(低速域衝突回避支援ブレーキ機能、誤発信抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能、VSC&TRC) は次のモデルには搭載されません。X / L / D / Xf / Lfこの5つのグレード以外のミライースには安全ドライバーアシスト機能が標準装着されます。

衝突回避支援システムは時速4kmから30kmで走行中に前の車とぶつかりそうになると警告音を鳴らしさらに近づくと自動的にブレーキングをして速度を低減し衝突のリスクを低減してくれる機能です。

その他、アクセルとブレーキ踏み間違い誤発進抑制機能と先行車発進お知らせ機能、オーバーステアとアンダーステアが発生した時に車のコントロールを失わないようにするVSCとTRCを標準装備します。

詳しくはDAIHATSU公式スマアシを御覧ください。

ミライースの感想

実用性重視、車を足として使う場合はこんなに低燃費は非常に有難いですよね。私の車もリッター30kmにならないかなと羨ましく思います。一部のグレードには搭載されないのですがスマアシサポートシステムは非常に良いのではないでしょうか。免許取りたての方の練習用や地方でどうしても車が必要なのだか高齢なのでちょっと運転に自身が無い等の理由で車を敬遠している場合でもこれなら自動的に止まる装備もありますしアクセルとブレーキ踏み間違えても事故にならないので気兼ねなしに車を運転頂けると思います。

ミライースの動画

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です