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安いハイグリップタイヤの選び方

2021年10月02日 ATR-K SPORTとWANLI情報追加。

ハイグリップタイヤの調べ方

去年買ったばかりのダンロップ製ディレッツァDZ102が走行距離だいたい10,000kmで性能が極端に低下、中速域のコーナーで思いっきりオーバーステアが出るようになってしまいました。

買ったばかりの時は「よく泣くタイヤだけど良い感じだな」と気に入ってたのですが、一冬明けると極端に性能が悪くなってしまったので新しハイグリップタイヤに交換する事に。

ただDZ102の事例でもある通りタイヤ系を扱うサイトやダンロップ公式サイトはスポーツタイヤでなかなかのグリップ力もあると言う説明が。今回のDZ102の一件でその言葉は鵜呑みにできず、ほんとのハイグリップタイヤの見分け方ってどうすれば良いのか調べてみました。

アフィリエイトサイトやメーカーのサイトに記載されているグリップ力をグラフにした表なんてあてにならない。

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ヒントはナンカンのNS-2R 120や80と言う値に

最近仲良くしている自動車のドライビングテクニックに詳しい元FJドライバーのNさんに、どんなタイヤが良いのか相談させて頂いた所「ナンカンのNS-2Rの80」がお勧めだよと。しかもNさんもそのタイヤを履いて峠を走りまくっているのです。120とか80って一体なにかわからず80ならハイグリップで120なら普通一般的なグリップ力なのかと理解してたのですが違いました。

これは皆さんもよく利用されると思うのですが平野タイヤさんの価格表です。ナンカンのNS-2Rの価格表にTRAC(120)と(80)と言う値があります。私も同製品の255/35ZR18(80)を購入しようと考えていたのですが、AUTOWAYを見てみると255/35ZR18(120)が1本1万円で売っているでは無いですか!

そこでこの80と120の違いがどんなものか知りたくてネットを検索していると、ありましたハイグリップタイヤの指標の調べ方を。

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米国統一タイヤ品質格付け UTQG

U.T.Q.G.(Uniform Tyre Quality Grading)と言うアメリカの運輸省が規定した「タイヤのトレッド摩耗とトラクションと耐熱性」を示す基準値。

UTQG 指標は次の3つのテスト内容の評価を表します。以下はネオバAD08RのUTQGです「180 (トレッドウェア) / AA (トラクション) / A (テンパチャー)」の指標。

トレッドウェア 米国政府指定テストコースの一定の管理条件下で行ったテストの摩耗率に基づいた比較格付けで、タイヤの寿命をある程度数値化。

トラクション ウエット路面での制動能力でトラクションには「AA、A、B、C」の等級があります。アスファルト及びコンクリート路面の政府指定コースの一定の管理条件下で行ったテストで、路面が濡れた道路でのタイヤのストップ性能を格付け。

テンパチャー 耐発熱性及び熱発散性の指標です。等級にはA、B、Cがありタイヤがどれだけ発熱しにくいか、どれだけ熱を放出できるかなどを、実験室のテストホイールに装着して一定の条件下でテストしたものです。

 

国内ではハイグリップタイヤとしてはベタではありますがネオバが有名なので、この指標を参考にする事でハイグリップであるのかそうでないのかを判断できると思います。

YOKOHAMA ネオバ AD08R UTQG 指標

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UTQG値がナンカンのNS-2Rの「120」この値がトレッド摩耗耐性を表す数値。この値が小さい程タイヤの減りが速く値が大きいと長持ちすると言う目安で長持ちする=ハイグリップタイヤとは言い難いと判断できます。

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その証拠に私のDZ102と言うタイヤは磨耗耐性が460もあるのです。ブリジストンのエコピアでも440なのにエコタイヤよりも数値が大きいだなんて、そりゃグリップしないですよね。グリップしない代わりにタイヤも殆ど減りません。私の年間走行距離だと多分5年は持ちそうで怖いです。

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これはあるコーナーをDZ102を履いて曲がっているところです、前を走るのはナンカンNS-2R(80)を履いているNさんです。私はオーバーステアとアンダーステアと闘いながらコーナーリングしているのですが、ナンカンNS-2R(80)を履いているNさんはオンザレールで全然余裕でした。

UTQG 指標を参照できるサイト

TIRE RACK .COM 海外のタイヤ販売サイトです。下記リンクのタイヤブランド一覧から参照したいタイヤのUTQG指標とタイヤの重量を参照できます。重量を示す単位は「ポンド」lbsです。1ポンド=0.45kg目安で換算出来ます。

補足、フェデラル ナンカン 非掲載。

ONLINE TIRES .COM(2020年10月時点 サイト表示できない状態です) ここもタイヤ通販のサイトです。

アジアンタイヤはAUTOWAYか平野タイヤさんで入手可能です。

お勧め激安のハイグリップタイヤ

元FJドライバーさんがお勧めする激安ハイグリップタイヤ。寿命は短いけど安いのでタイヤコストを余り気にかけずにドライブを楽しめておすすめです。

ナンカンNS-2R

トレッドウェア 80。岡山国際サーキット3周したら終わり(タイヤがツルツルになる)ですがタイムは出るとの事。一般公道でもセミスリックタイヤ「ダンロップ ディレッツァ 03G」に近いハイグリップ性能だと仰ってました。サイドウォールも比較的硬い。

80のトラクションとテンパチャー値は確認できていませんが、ウェット耐性も高いとの事。私は120を一度入れてみようと思ってます。

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バリノ PERGEA 08SP

NS-2Rを勧めてくれたドライバーさんが現在装着しているタイヤ。良いとは言わないですが悪いとも言ってなかった。

このタイヤを履いて一緒に岡山国際サーキット走行会へも行ったりとそこそこの距離を走っているのですがタイヤが余り減ってない。

U.T.Q.G.値は確認できませんでしたが悪くなさそうです。

ネックはタイヤサイズが限られ、285/35R18または265/35R18の二種類しか無い。

Achillesradial ATR-K SPORT (MICHELIN傘下となり廃盤)

ATR-K SPORT UTQG 140A A

インドネシアのタイヤメーカーでサイトによると軽自動車向けのタイヤと説明がありますが245/40R18サイズあります。

噂によると某サーキットでPOTENZA RE71RとATR-Kのタイム差がわずか1秒だそうで、年内このタイヤを装着しようと考えています。

タイヤパターンは昔原付きレースほぼ全員使ってた横浜のプロファイアに似ています。

ATR-K SPORT UTQG 140A A

私もこのタイヤを入手してみたのですが、サーキットは未だ持っていっていませんが一般的なワインディングでは文句なく食いつきは良いです。アンダーもオーバーも出ません。ただヘリは早く普通に1000km程度走っただけで結構な内減りになっています(フロント内減り激しいので外しています)。

後ろは内減り全然大丈夫です。

 

アクセレラ(accelera) 651 SPORT

UTQGはUTQG180AA A

最近知り合いにこのタイヤを装着したオーナーさんが居まして、価格の割には食いつきが良いと高評価でした。

イメージ的にはフェデラル595(UTQG 240AA A)と同等のグリップ力と言う。

 

なにせ価格が安く、楽天通販で265/35R18が一本7850円。トレッドウェアは180なのでそれなりに食いつきは良いはずですのでお財布がピンチの時は651SPORTで決まり。

WRX・GVB/VABに265を履かせる場合は「オフセット45 9.5J」ホイールでOK。そのままだとリヤ側はフェンダーにタイヤが当たるので車高調を装着とリンクラテラルキットでキャンバー角度付ければ対策できます。

スイフトスポーツ ZC33に651 SPORTを装着したオーナーの感想 (2020年10月13日追記)

スイフトスポーツZC33型のオーナーがアクセレラ651SPORTの205サイズのタイヤを装着されたと言うのでワインディングの下りを一緒にドライブに行ってきまし。

オーナー曰く「アクセレラはよれる感じがする」(空気圧2.1kgに設定してダウンヒル)との事、動画はスイフトスポーツさんのホームコースなので先行してもらったのですが純正のコンチネンタルタイヤ装着時よりもブレーキが弱くなってました。コンチネンタル履いている時はエマージェンシーブレーキのハザードが何度も点滅してたのに、アクセレラタイヤ装着した状態だと一度もエマージェンシーブレーキが点滅しませんでした。

ワインディングを下り終えて、アクセレラのタイヤを触るとぜんぜん温まってなかった、私のダンロップSPORTMAXX050はかなり温まってたので

アクセレラは最初熱が入りにくいのかもしれない(車種にもよるかも)。

WANLI (ワンリ) SPORT RACING

ワンリと言う中国製タイヤで詳細なスペックは不明。ATR-K SPORTが廃盤になってしまったのでゼクノバと言うゼスティノ工場で生産されているタイヤを調べていたらみんカラでなかなか評判が良いと言うのでピックアップさせて頂きました。

公式サイトは「http://www.wanlitire.cn/」になります。公式サイトにて詳細なスペック情報を得ようとしたのだが、SPORT RACINGなるブランドは無くSR390のみラインナップがありこのブランドに置き換わる流れになるのでしょうか。

SR390の詳細も不明ですが楽天等を参照するとトレッドウェア180と比較的タイヤのヘリは早いと思います。

WANLI SR390

 

クムホのECSTA V720

Nさん知り合いの現役ドライバーがこのタイヤでベストタイムを更新。可成りお勧めだがナンカンの2.5倍程値段が高額。

UTQG 200 AA A。

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クムホ ECSTA V700

V720が登場するまでNさんの知り合いがメインで使っていたハイグリップタイヤ。現在はV720メイン。

UTQG 50 AA A。

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フェデラル SS595

一人DZ102からこのタイヤに交換した仲良くしているドライバーさんが居まして、感想を聞くとDZ102よりも数倍ましだと仰ってました。値段も17インチで確か225だったと思うのですが1本5000円と破格。

UTQG 260 または 240 AA A 又は A A。(サイズによって異なる)。お勧めは240。

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フェデラル 595 RSS-R

SS595よりも3倍程金額はアップしますがネオバを履く車に対抗出来ます。

UTQG 140 AA A。

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トーヨータイヤPROXES R1R

いい意味でインチキタイヤとも酷される程のハイグリップタイヤ。国産にしては比較的安い。

UTQG 140 AA A 又は 200 AA A。サイズ別で二種類用意されています

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PROXES R1R スペック表。

 

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「安いハイグリップタイヤの選び方」への2件のフィードバック

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